「えっ…?」 いつの間にかまた赤になっていた歩行者用の信号機。 私の目の前を、トラックが通り過ぎた。 ぼう然と立ち尽くす私の前には、あの少女の姿は無かった。 ただ道路を、眩しい日差しが照らしているだけ。 その時だ。 …風に乗って、私の耳に小さな声が聞こえてきたのは。 『…しあわせになってね』 それは、あの少女のそんな言葉だった。 *****