同じクラスだったから、急に話さなくなった2人は気まずくなったように見えたけど。
わたしは相変わらずで。
だけど、時間が解決したのかな。
今は普通に挨拶くらいはしているのを見るようになった。
今日の昼休みだって、気まずい雰囲気は感じられなかったし。
わたしは相変わらずで。
亮太は今でも、梨花のことを特に何も言わないけど。
見てると、思うんだ。
中庭でいつも梨花を探しているんじゃないかって。
また一緒のクラスになるんじゃないかな、なんて思ってたのは梨花のことだって。
彼女をつくらないのは梨花が忘れられないからって。
ああ。
もう。
ほんとに。
わたしは相変わらずで。
亮太が好き。
亮太が好き。
亮太が好き。
好きだよ。
初めて言葉を交わしたときから気になってた。
冗談で触れた手にドキドキしてた。
些細な話で笑ってくれる亮太を友達だなんて思えなかった。
亮太は好きな人をどんな目で。
どんな声で。
どんな手で。
見つめて、呼んで、触れるのか。
感じたくてどうしようもなかった。
わたしに置き換えたりして、想像したりしてた。



