ガチャッ 鍵を開け、二人は玄関を通る。すぐ隣には柚希の家の庭が見えていた。 「お…おじゃまします…。」 体だけでなく、言葉までもが堅苦しくなりながら、 ローファーを脱いで洸牙の家に上がっていった。 (隣人なのに下川の家の中、初めて見たな…。 当たり前だけど、形や配置、雰囲気とか全然違う…。)