「もしかして料理したことないの〜?」
「そりゃあるよ。カレー作れてたし!」
同じ班の女子の言葉に対して、鍋を指差す桜井君。
確かにあの班のカレーは美味しそう。
「じゃなんでリンゴだけ!?」
「しょーがないだろ、風邪ひいたことないんだから!」
桜井君はそう言って、また違うリンゴを手にして包丁を構える。
「もう切らなくていいよ! ってないの風邪!?」
「だからないって言ってんじゃん!」
小岩井君に制止された手を弱々しく下ろした桜井君。
見かねた先生が二人を静めると、いい匂いのするカレーをお皿に盛って皆急いで食べ始めた。
調理実習を二時間やると、三時間目の準備をするために皆焦って帰っていく。
「新垣さん!」
私もそれに続こうとすると、先生に呼び止められた。
「学級委員よね? 悪いけど余ったカレー、先生達に渡してくれない?」
「そりゃあるよ。カレー作れてたし!」
同じ班の女子の言葉に対して、鍋を指差す桜井君。
確かにあの班のカレーは美味しそう。
「じゃなんでリンゴだけ!?」
「しょーがないだろ、風邪ひいたことないんだから!」
桜井君はそう言って、また違うリンゴを手にして包丁を構える。
「もう切らなくていいよ! ってないの風邪!?」
「だからないって言ってんじゃん!」
小岩井君に制止された手を弱々しく下ろした桜井君。
見かねた先生が二人を静めると、いい匂いのするカレーをお皿に盛って皆急いで食べ始めた。
調理実習を二時間やると、三時間目の準備をするために皆焦って帰っていく。
「新垣さん!」
私もそれに続こうとすると、先生に呼び止められた。
「学級委員よね? 悪いけど余ったカレー、先生達に渡してくれない?」


