唄と君と 〜とけてゆく心〜





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「……えーでは明日からこの
1年A組で有意義な高校生活を送っていきましょう!はい、それでは起立ー、礼ー!」



あれから教室に戻り担任の話を聞いた。

そしていまやっと終わったところ。

今日はこれで学校終わりだからもうそろそろ鈴々が来るだろう。

少し待つことになるかな?どうせ鈴々は迷うんだろうし。

校舎違うから、絶対的に。

わたしは今日配られたプリントをファイルにしまい、クラスをみわたした。

A組は女子が16人、男子が19人の合計35人。

そして担任の先生と副担任の先生の2人。

担任の名前は山本 陸玖(やまもとりく)先生。

男子バスケ部の顧問で、担当教科は理科らしい。

年は教えてくれなかったけど30代後半くらいかな?

バスケ以外にも、スポーツ観戦が趣味らしい。

すごく熱血ってわけでもなく、静かすぎず、親しみやすそうな先生。

いいクラスになるといいなぁ。

そんなことを考えながら椅子に座り直して鈴々を待つ。

そういえばだけどここの高校の説明をしてなかったかな。

私の通う学校。

伊咲丘高等学校(いさおか こうとうがっこう)
通称、伊咲高(いさこう)。
偏差値は中の上とか、上の下とかそこら辺。

そして、わたしと鈴々が通っていた中学と近い。

だからわたしはここの高校に入るって決めたの。

学校と家とが遠いと、登下校が疲れちゃうからね。

はー。それにしてもひまだなぁ。























そうだ。音楽でも聞いてようかな。