部屋に入ってきたのは
さっきあかねを噛んだ男だった。
「どーも。ご機嫌いかが?ww」
「あなたっ…さっきの!…。」
何でこの人がうちに?!
「全く、急に倒れんなよな…面倒臭ぇ。」
「っ別に放っといて貰って結構でした…」
「放っとくぐらいできたけど
折角の獲物だしな…
もったいねーじゃん。」
男はそう言いながら
あかねの机を見た。
何なのこの人、何でこんな事に…
「へー、お前2年生なんだ。」
男はあかねの名札を片手に言った。
「ちょっと勝手に触らないで!!」
あかねはベットから出ると、
男の手から名札を取り返した。
「お前、意外と元気だな(笑)」
「ぇ?……」
すると頭がクラクラして
男の顔がぐにゃりと歪んで見えた。
「っ……ぁ…」
貧血でまた意識を失いかけたあかねを
男が抱きかかえた。
「…またかよ、…好巳 あかね」
「///名前で呼ばないでっ…
あんたなんかに
呼ばれる筋合いはないっ…
いい加減に離してよっ……
だいたい、あんた…誰なのよっ!」
「次、噛む時に教えてやるよ。」
「は?今…っ言い…な……さ………」
あかねは気を失ってしまった。
「威勢が良いな…(笑)」
男はあかねをベットに寝かせ、
部屋の明かりをそっと消した。