「涼くん、教科書一緒に見よう!」 隣の席の桃山詩乃が声をかけた。 「詩乃ちゃんいーなぁ」 「詩乃ちゃん席変わってーーーーー」 私はその様子をじーーーっと観察していた。 「いいな、村咲涼。私もあんな風にみんなから好かれたい。 人気者になりたい」