「まぁ声くらいは聴けるから大丈夫だよ」


私はフッと笑いかけた


沙紅も心配そうに少し遠慮気味で聞いてくる


「高校いったら……その……どうするの?」


そっか。いつも支えてくれてる沙紅がいないんだ。


いることが当たり前になってたな


「俺がいるから大丈夫」


弟くん登場!

沙紅はホッとした表情を見せた


「なら安心だ!」


「じゃあ卒業したら琉華をよろしくね、弟君!」


いや、まだ卒業しないんだけど……