先輩の息と私の息が同期する
溶け合う温度
気がつけば先輩の服の袖を掴んでいた



何時ほど経ったのか…
呼吸も整ってきた



「高山さん…
落ち着いた?」

「まあ、何とか…」

「意味とか一般論とかはこの際考えなくていいよ
不安が増えるだけだから
今は素直に僕に溺れなよ」