先輩の右手が私の頬に触れる
ピクリと反応してしまう私

「緊張しなくていいよ
せっかく寝かせてあげてるんだから
楽にして…」

「は…はい…」

そう言うしかなかった




あの日の夢は正夢となり

私と先輩の間の或る境界線は
脆く壊れた