「…
すみません意味が…」

「いや、だから」


先輩は一呼吸置いてから言った



「今ここは
高山さんと僕だけの密室なんだよ
今更意識したって何にもならない」


「…」

唖然としている私に先輩は言葉を付け加えた



「もう終わる…なんて考えてるでしょ
そんな簡単に“終わらせないよ”」