「私はまだ要領が分からないので…
藍田先輩お願いします
先輩の歌も聞きたいですし」

「ふーん
じゃあお先」


そう言って慣れた手つきで機械を操作する先輩

素っ気ない返事 いつも通りの先輩
私は…いつも通りなんて無理
そう
異世界に迷い込んだ子羊のように
思考が回らない



やがてイントロが流れ出して
先輩の顔つきが少しだけ変わった