車で家まで送ってもらってる最中は、



なんかただひたすら緊張してて、



何喋ったかあんまり覚えてない。



ドキドキうるさい心音がバレてないか必死で抑えてた。





「ほんとにほんとにありがとうごさまいました。」




「いえいえ。
じゃ、おやすみ。」




車に戻ってく潤也さん。


ここで何か言わなきゃもう一生会えないかもしれない。



どうしよどうしよどうしよ。



頑張れ、高野すず!



「あのっ。」



「ん?」




「あの、えっと.....」



こういう時ってなんて言えばいいんだろう。



「なに?」




もうこうなったら思ったこと口に出そう。



当たって砕けろ!!砕けたくないけど!!