グイっ。 「え?」 掴まれた腕に熱を感じながら ばっちし目が合う。 ドキドキする。 さっき暗闇に連れてかれた時も腕掴まれたけど、 その時と今はまったく違う感情で。 部屋の中に時計の針の音だけが響く。 私と潤也さんは今もまだ目が合ってて。 でもやっぱり恥ずかしくて目をそらした。