夏木先輩とやらは、旭妃を見つけたのかこちらへ引き返してくる。
だんだん近づいてきて、逆光で見えなかった彼の顔が鮮明になっていく。
はっきりと確認できる距離まで近づいた彼を見て、あたしは思わず息を呑んだ。
その顔があまりにもストライクど真ん中で…
「かっこいい…」
そんな心の声が、漏れ出てしまうほど。
その言葉を耳ざとく聞きつけた旭妃が、でしょうと誇らしげに微笑む。
「だ、誰…?」
あたしは、小さい旭妃にしか聞こえないような声で尋ねた。
「えっ!?」
旭妃の驚いた声は、大きく響いた。
「やあ、水城さん。久しぶり…どうかしたの」
あたしたちの元に駆け寄ってきてくれた先輩が驚いた様子で首を傾げる。
「あ、あの…いい天気ですね…アハハ」
旭妃はそんな苦しい言い訳をして、あたしに顔を近づけて囁く。
「ホントにわからないの?」
「…?」
そこまで驚くことなのだろうか。
このイケメンに全く心当たりのないあたしには、訳がわからなかった。
こんなにかっこいい人を見ていたら、いくらあたしでも忘れるわけがない。
「えっと…そちらは…」
「は、はじめまして!あああたし、旭妃の友人の結城光履って言います!」
「あー…」
夏木先輩に視線を向けられてどぎまぎしながらも言い終えたあたしの言葉に、旭妃は分かりやすくため息をつく。
あたしは…何か、やらかしたんだろうか。
目の前の先輩も隣の旭妃も黙り込み、あたしはだんだん不安になってきた。
そんなあたしを見かねて、旭妃はやっと誰かを教えてくれる。
「生徒会長だよ、ウチの」
「ウチって…?」
「そんなの、この水嶋学院に決まってるでしょう」
つまり、目の前の夏木先輩はあたしたちの通う私立水嶋学院高等部の生徒会長。
…知らなかった。
だんだん近づいてきて、逆光で見えなかった彼の顔が鮮明になっていく。
はっきりと確認できる距離まで近づいた彼を見て、あたしは思わず息を呑んだ。
その顔があまりにもストライクど真ん中で…
「かっこいい…」
そんな心の声が、漏れ出てしまうほど。
その言葉を耳ざとく聞きつけた旭妃が、でしょうと誇らしげに微笑む。
「だ、誰…?」
あたしは、小さい旭妃にしか聞こえないような声で尋ねた。
「えっ!?」
旭妃の驚いた声は、大きく響いた。
「やあ、水城さん。久しぶり…どうかしたの」
あたしたちの元に駆け寄ってきてくれた先輩が驚いた様子で首を傾げる。
「あ、あの…いい天気ですね…アハハ」
旭妃はそんな苦しい言い訳をして、あたしに顔を近づけて囁く。
「ホントにわからないの?」
「…?」
そこまで驚くことなのだろうか。
このイケメンに全く心当たりのないあたしには、訳がわからなかった。
こんなにかっこいい人を見ていたら、いくらあたしでも忘れるわけがない。
「えっと…そちらは…」
「は、はじめまして!あああたし、旭妃の友人の結城光履って言います!」
「あー…」
夏木先輩に視線を向けられてどぎまぎしながらも言い終えたあたしの言葉に、旭妃は分かりやすくため息をつく。
あたしは…何か、やらかしたんだろうか。
目の前の先輩も隣の旭妃も黙り込み、あたしはだんだん不安になってきた。
そんなあたしを見かねて、旭妃はやっと誰かを教えてくれる。
「生徒会長だよ、ウチの」
「ウチって…?」
「そんなの、この水嶋学院に決まってるでしょう」
つまり、目の前の夏木先輩はあたしたちの通う私立水嶋学院高等部の生徒会長。
…知らなかった。
