「じゃ、式場でな。」

「ああ。後でな。
…あ、そうだジュンっ!!」

「ん?」

「絶対、幸せになれよ!
この式が終わったらまたどっか
呑みにでも行こうぜっ!」

男はにひひ、と笑いながら、まるで
自分のことのように楽しそうに
無邪気な笑みを浮かべる。

ーなんでお前が幸せそうなんだよ、
と僕は心の中で思いながら、フッと笑い
少し間を置いて
ありがとう…とだけ呟き、
その場を去った。