…突如、右足が滑り、僕はその階段を
見事に滑り落ちてしまった。
運悪く体勢が悪かったためなのか、
頭からは出血しており、
身体には全く力が入らない。


「天…は…ら…。」

思った以上に声はかすれ、
出すことも叶わず、
視界がぼやけ彼女が目の前にいるか
どうかさえわからなかった。


ーく…そ。 こ…んな、ところ…で…。



ープツンっ…。



…そうして意識は途絶えてしまった。