僕にとって彼女は恋人以上愛妻未満
であり、
好き←愛という状態なのだろう。

この関係はこれからも変化することは
ないと思われる。
少なくとも現時点ではそうとしか
考えられないのだ。
プロポーズを申し込んだのは
こちらだが今思えばそのこと自体、
後悔している自分がいる。
だがここまで来たらもはや引き返す
ことなどできるはずもないだろう。

…もういっそ、全部夢だったら
楽なのにな。

僕はそんな下らない妄言を考えながら、
だんだんと重くなる足取りに喝を入れ、
その先を進み出した。

だが、足はいっそう重くなるばかりだ。