笑う時に見せる彼女の膨らんだ
ホイップクリームのような頰も、
何かに感動した時に観せる彼女の
どこかもの寂しそうな泣き顔も、
顔を近づけた時に魅せる彼女の
艶やかな泣きぼくろも、
全てが好きである。
好きなものを挙げていけばキリがない。

だが、それらは一切、彼女を
〝愛している〟という理由には
なり得ないのだ。