「凄・・・」 傘が手から離れてった事に気づいていないのか、あなたは濡れていく服や髪を無視して日当たり雨に打たれ続ける。 はじめは茫然と景色を見るあなたを見ていた私も、同じ景色に目を移す。 (綺麗・・・) 雨粒が地上に到達する前に雲が消滅、又は移動した時にうまれるこの神秘的な空。 目を閉じれても陽の光で明るい世界の中で降る雨は何もかもを包む様に優しい。 それ以外はなんの音も光もない。 そんな明るく優しい世界の中に居た私の耳に、ある言葉が聞こえた。