実は由菜にも言ってないけれど、私はいつか誰も作ったことのない、ファンタジーでしか見たことないようなものを作るのが夢だ。私が実験にのめり込むのもそこにある。 私はいつか叶える夢のことを考え、手に持っていたフラスコをギュッと握りしめた。

「伊織ー?帰らないのー?置いてくよー?」

「あー、待ってー!今行くっ!」