「・・・・・え?」

出した声はいつもよりずっと低くて。

思わず見てしまった手は、自分のものでは無い。

そして目の前にあるのは、今日の朝までは確かに自分のものだった顔。


私は数秒経ってから再度状況を確認し、口を開いた。

「・・・・・あの、冬馬君・・・ですか?」