空を照らす向日葵


「っとわ」

それに疑問を感じるよりも前に、小さな何かが僕の顔に影を作って落ちた。

それのすぐ後こすん、という音が隣で響いて慌てて見れば、女の子が大の字で地面にくっついていた。


それが、キミだ。


もう何百回もキミが地面にくっついている姿を見たけれど、やっぱり、あの時が一番間抜けな姿だったよ。

「…大丈夫?」

むああなんて変わった嘆きを吐いたキミは、顔を上げて僕を見た。

「はいぃ日常茶飯事なので」

木から落ちるのが日常茶飯事だなんて、随分と乱暴だな。

それが、キミの第一印象だった。