残念ながら、僕はこの時再びやってきた睡眠欲に支配され始めていて。
この後の事はあまり明確には覚えていないんだけれど。
「ほら、謝りなさい」
「はいっすみませんでした!」
キミは促されるまま、上半身をくとんと折り曲げた。
その姿は覚えていなくても安易に想像できるよ。
キミはとても身体が柔らかかったから、膝に額が当たっていたんじゃないかな。多分当たってると思うな。
キミの言葉を借りて言えば、僕は、キミ専門の名探偵だからね。
”じゃあ千尋くんは”
”私専門のシャーロックホームズだっ”
僕はまた例に漏れず皮肉を返したけれど、本当は誇らしかったんだ。絶対に言わないけどね。


