その子────キミの友人のマヤマさんは、慣れた動きでキミを抱き起こし僕に謝罪した。キミの代わりにね。
「背中大丈夫ですか?」
「あ、うん」
いきなり背中に衝突されたり、断ったはずなのにまた告白されたり、挙動不審になったり。
突然現れた、後にコウタが彼女を見かける度に呼ぶ様になる”クールビューティー”なマヤマさんの登場に。
怒涛だななんてぼんやり考える僕と、悩みすぎてマヤマさんの前でほけ…としているキミ。
「いきなり走っていくからそのまま傍観してたんですけど、どうしていいのか分からなくなったみたいだったから」
マヤマさんだけが、ぴしゃりと伸びた背中と同じ冷静さで事態を収めていく。


