「ならしょうがないですよねー」
キミは笑いながらそう言ったから、冗談だったんだろうななんて思ってしまったのは、口が裂けても言わない。絶対。
向こう側では再び拍手が聞こえてきて、僕はそろそろ戻らないとと腰を上げて制服についた草を払った。
「終わったみたいですねっ」
するとキミは、飛ぶ様に立ち上がったね。両手を水平に真っ直ぐ伸ばして脚を揃えて。
まるで本当に空から着地したみたいに見えたよ。
「早く行かないと!ホームルームまでサボっちゃったら友達出来ない!」
どんな理由なのと半ば呆れながら、僕はそうと返し、体育館に足先を向けた。


