息をするのも忘れて、ただ呆然。 「…えっと、ごめん。特に理由はないんだけど」 この後、彼自慢の嗅覚で何かを嗅ぎつけたコウタ────僕の友人に詰め寄られてぽつ、と話したら。 「おまっ、最っ低だな!」 怒鳴られてしまったよ。 僕なりの気遣いで、嫌ってるわけじゃないんだけどっていうのを伝えたつもりだったんだけれど。 でも、今の僕ならどうして怒鳴られたのか、よく分かる。今更だけど、ごめん。 ”たまに一言多いんだよ千尋くんは” そうだね。僕もそう思う。これからも気を付けるよ。