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「転生しよう!」
「う、うん!」
「リィトさん、ファイトです!!」

 リィトは1人で飛んでいった。

------- Leato's side -------------------------------------

 セインの言っていた通り、オルゴールは大きかった。10㍍ほどあると思う。
 まずは、オルゴールの上の方に飛んでいく。すると、鍵穴のようなところがあった。
「鍵穴?……えっ。これって鍵、必要なのか…?」
『Welcome.』
「!?」
『ここは、ヴァイセのHome Position ''オルゴール''です。どのようなご用件でしょうか?』
「ヴァイセに転生したいんです。」
『一度転生すると、もう元の姿に戻ることができません。よろしいですか?』
「……はい。」
『では、ここに手を置いて下さい。』

 鍵穴の前に、手の形をした認証画面が表示された。そこに手を触れると、自分の身長と同じくらいの鍵が造られた。

「わっ。でかい鍵。」
(でも、想像以上に軽い。笑)
『鍵穴に鍵を。』

 おそるおそる鍵を入れて、回す。

 カチッ

『転生を開始します。』
「!!」
「リィト!」

 オルゴールのフタがゆっくりと開く。中から出るまばゆい光が自分を包む。

---♪♪♪---

(これは、歌??)
 オルゴールの内部に入った。誰かの歌声が聞こえる。優しい声のきれいな歌だ。
(ララが歌ったら、こんなきれいな声なのかな。……聞いてみたかったなぁ。)
『♪♪』
(!!)

 かすかに聞こえたララの声。
 そして気がついた。この声は1人の声ではなく、何人か、いや大勢で歌っていた。

「何で、こんなにたくさんの声が…。」
『このゲームで、命を落とした人だよ。』
「ララ?!」
『みんな、このゲームに怒りや憎しみ、そんな負の感情を持ってる。でも、それ以上に祈ってるんだよ。こんなことが二度と起こらないように、誰も悲しまないようにって。みんな、今この世界で生きているあなた達に期待してるんだよ。』
「……こんなに、たくさんの人が期待?こんな子どもの自分たちに…。」
『私は、まだ幼い子どもがいるのに、おいてきてしまったわ。』
『俺、もうすぐ誕生日だったよ。家族で楽しくパーティするはずだったのに…。』
『もう一度、パパとママに会いたい。』

 真っ黒な羽がいつの間にか白くなり、服も少しずつ悪魔になる前の姿に戻っていく。

『さぁ、行って。道を切り開いて。前へ進むの。』
(………絶対に、元の世界へ帰る方法を見つけるから。私は1人じゃない。ここにいる全ての人の思いを背負って、前に進まなきゃ。それが、声が聞こえる者、ヴァイセの役目!)
「新しいスタートだ!!」
『がんばって!!リィト。』
「またね、ララ!」

 私は走りだした。その勢いで、羽を大きく広げて飛んだ。そして、私を待ってくれている人の元へ行く。

「ただいま!!」
「えっ!!………うわっ。////」
「ナイスキャッチ。笑」
「……リィト、やっぱり女の子だったんだね。悪魔の姿のとき、男かと思った。」

 そう。私の悪魔の姿は男のような容姿だった。髪も肩より短く、黒いローブを着て、割と背の高い見た目から、私も気にしていた。今の姿だって、ユーシャくんより私の方が背が高い。

「やめて。結構、気にしてたの。」
「うっ。……ごめん。(¯―¯٥) 」

 オルゴールの中から、勢いよくユーシャくんとセインちゃんの元へ飛んでいった。でも、ユーシャくんは私を受け止めてくれた。

「ユーシャくん、数値的に私より強いでしょ。あの時、わざと手抜いたの?」
「さぁ、どうでしょ。そんなことないと思うよ〜。」
「もう!!はっきり言って!!」
「!!」

 ユーシャくんの口に私の人差し指をおく。

「嘘つきはよくないぞ。笑」
「………。」
「ほら、ほんとのこと言いなさ……。」
「……これで、どうですか。笑」
「あははっ。やられた。笑」

 いつの間にか、短剣が自分の首の近くに構えてあった。やっぱり、ユーシャくんは私なんかよりも強い。

「……リンさんがいない間に、そんなことしてていいんですか?」
「セイン!!/////」
「りんご。」
「うるせっ。//////」

 ユーシャくんは、すぐに顔に出るタイプだ。すぐにりんごみたいに赤くなる。

「いいの。リンちゃんがいない時くらいしかできないもん。こういうこと。((チュッ」
「ほぇ。(º ロ º )」
「リィトさん、ずるいです!!リンさんのいない間に!!おでこにチューしました!!」
「大丈夫。唇は奪っていかないよ。笑」

( *¯ ³¯*)♡

「やっぱり、奪われるべき人はリンちゃんでしょ。」
「それが聞けて安心です。」
「……俺が安心できない。」
「あれ?じゃ、私が奪ってあげようか?」
「…………ダメ、です。」
「素直でよろしい。笑」

 ユーシャくんが顔をまた真っ赤にし始める。かわいくて、何より見てておもしろい。

(この気持ちは、私の中に閉まっておこう。)

---♪♪♪---

「んっ?これは何の音??」
「あっ、メールだ。」

 ユーシャくんの目の前に手紙のような画面が出てきた。ポチっと押してみる。

「これって!?」
「アイツからだ。きっと今も、どうにかして俺を監視してるんだろうな。タイミングが合いすぎてる。」
『  通達 MISION
  光の誓いの門へ探し人を
  連れて行け。
  
  君の友達、助けたいだろ? 』

 メールの1番最後には、写真があった。青い髪の毛に、水色と青と紫を取り入れた服や靴。そして、………。

「……ねぇ。この人。」

「あぁ。……リンにそっくりだ。」