「あれ。リィト??」
「??」

 突然、リィトの周りが光った。
 すると、前の悪魔の時の姿に戻ってしまった。

「ありゃ。完全に転生できてなかったみたいね…。(¯―¯٥) 」
「どうしよ…。」
「私に任せて下さい!!」

 セインが勢いよく声をあげた。

「ここからあっちの方向に行くと、『ヴァイセのオルゴール』があるのです!そこに着けば、転生できちゃうんですよ。」
「オルゴール?そんなの見つかるの?オルゴールって小さいよね?」
「大丈夫です。結構大きいです。笑」
「リィトはヴァイセに転生するってことでいいんだよね?」
「うん。」
「それじゃ、飛びましょう!!」

「あっ、待って……。」

「ユーシャさん、どうしました?」

「俺たち、羽、出ないよね…。」
「ハッΣ(*゚艸゚*)!!!。」
「そうなの??」



 俺たちは若木に別れを告げて、ヴァイセのオルゴールまで歩いて行くことになった。セインが言うには、結構遠いらしいのだ…。

「…まさか、魔力が切れると羽が出せないなんて思わなかった。(╥﹏╥ )」
「リンにまだ言ってなかったよね。ごめん。」
「ううん。ユーシャは悪くないよ。でも飛んでみたかったなぁ。」
「魔力が回復したらね。笑」


------- Leato's side -------------------------------------

 (﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡**

「どうしたの、リィト?すごくニコニコしてるね。笑」
「うん。幸せだなぁと思ってね。こうやって私のために一緒に歩んでくれる人がいるっていいなぁって思ったの。この時間がもっと長く続いてほしいなぁ。」
「何言ってるの??」
「えっ。」
「ずっと続くよ!これからも一緒にいるよ。」
「リンがこう言ってるし、心配しなくてもいいんじゃないかな。」
「でも、私、さっき『暴走』しちゃったし…。2人に今度何かあったら……。」
「俺、気にしてない。」
「私も。」
「……ありがとう。」

 やっぱり私は今、とっても幸せだ。周りに私を受け入れてくれる人がいる。ごく普通のことのように思うかもしれないけど、素晴らしいことなのだと改めて実感する。
(ララ、私、ここでがんばって生きるよ。)

 でも、こうしているうちに、どんどん時間が過ぎていく。2人がいつか自分のもとから離れる日が必ずくる。自分たちの関係はずっとじゃないのを私は知っていた。
 無意識のうちに最初は3人並んで歩いていたのが、リンとユーシャが2人並んで自分はその後ろにつくようになっていた。

「リィトさん!」
「セインちゃん。どうしたの?」

 セインが声をかけてきた。

「僕、リィトさんと話してみたかったんです。話しませんか?」
「うん。いいよ。」
「 ( ´﹀` )」