そう思えていたのは

  今だけだった………………。

  この後に起こることを私たちは

  まだ知らない。



------- Yusha's side ------------------------------------

「セイン!大丈夫だった??」
「はい。リンさんのデータに避難してましたから!」
「えっ??」
「まぁ、細かいことは気にせず!それより…。」
「ラブだね。♡♡」
「ほんとですね。微笑ましいです。♡」
「わああぁぁぁ。やめて!!恥ずかしいよ!!」
「…てか、誰??」

 リンとセインの魔法がとけ、2人とも元気そうでよかったと思う。問題は、セインが一緒に話している人だ。見たことのない女の子がいる。リンより少し大人っぽい、長い髪の女の子だ。

「私?リィトだよ。」
「「えっ。」」
「リィトさんなの!さっきと違う…?」
「リィトでいいよ。たぶん、私の中から闇が無くなったから、悪魔から転生したんだと思う。」
「なるほど。」
「ほんと、ララには感謝してもしきれないよ。……あっ、見て!!」
「あっ、かわいいね。ちっちゃい木。」
(あれ?ここって、ララが消えたところ…。)
「……ユーシャ、どうしたの?顔、真っ赤だよ。」
「何でもない…。////」

 若木が生えているところは、ちょうどララが消えてしまった辺りにあった。俺はその若木をララと重ねてしまう。
(ララ、願い、叶ったね。)
 しかし、余計なことまで思い出してしまった。
(ファーストキ…………!!?/////////)


「何か、変だね。」
「そうですね。」
「きっと変なこと考えてるんだよ。」
「違う!!!!」
「リンちゃん、気をつけた方がいいよ。笑」
「???」
「もう、お前らヤダ…。ハァ。(´ω`)」
「ため息はよくないよ、ユーシャくん。」
「そうですよ!」
「ため息つくような話したの誰だよ!!」
「「笑笑」」