「えっ!?」

一緒にって、内場さんとですか?

この場にいるのは、わたしと内場さんの2人きりではあるけれども…。

「どうかした?」

不思議そうに首を傾げて聞いてきた内場さんに、
「い、いえ…行きましょうか」

わたしは返事をした。

「じゃあ、行こう」

「はい…」

内場さんが歩き出したので、わたしも歩き出した。

な、何だこれは…。

何が起こって、こうなったと言うんだ…?

前を歩いている内場さんの背中がたくましく見えたのは、わたしの気のせいだろうか?

すっかり冷たくなった秋風がわたしたちの間に吹いた。