「…それで給料はくれるんですか？」

大半は仕事じゃなくて、怠けてるだけじゃないのよ！

そう思いながら聞いたわたしに、
「くれるよ」

辻本さんはカップに注いだ紅茶を１口飲んだ。

何ちゅーところだよ…。

わたしは呆れることしかできなかった。

そりゃ、“ゴミ捨て場”と悪口を言われるのも当然のことだわ…。

「ケーキは嫌い？」

そう聞いてきた内場さんに、
「えーっと…」

わたしは困ってしまった。

でも、毎日のようにケーキを出されたら困るからなあ。

意を決すると、
「実は…甘いものは嫌いなんです」
と、内場さんの質問に答えた。

「えっ、そうなの？」

辻本さんが驚いたと言うように聞き返した。