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「お疲れ様です〜!」

「美久ちゃんまだ仕事?」

「黎也先輩…まだ終わらなくて…」


黎也先輩は私の3個上の22歳。

入社した時からとても良くしてくれる

お兄ちゃんみたいな存在。

仕事が終わらない私を見て

声をかけてくれた。


「手伝おっか?」


そういい黎也先輩は

私の横にあった椅子に腰掛け

資料を手際良くパソコンに打ち込んだ。



「黎也先輩…」

「ん?どした?」

「私…この仕事向いてないんですかね」


正直ずっと思ってた。

何をしてもパッとしなくて

夢を叶えるための努力だって

仕事に追われて出来ていなかった。

夢を叶えるために親の反対まで

押し切って上京してきたのに。

これじゃなんの意味も無かった。





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