「じゃあ、行ってくる」
診療所を出ていこうとする倉本。
「待って下さい倉本さん…俺も…」
身を起こそうとする巽。
「駄目!駄目だってば!」
環が必死に巽を引き留めようとする。
「巽」
倉本は巽を一瞥した。
「死んで悲しむ者がいるうちは、命を粗末にするな。ここは自分に任せておけ」
「っ…」
先輩であり、上官であり、兄。
倉本の言葉には、巽は逆らえない。
言い残して歩き出す倉本を。
「待ちなさいよ」
美奈が呼び止めた。
診療所を出ていこうとする倉本。
「待って下さい倉本さん…俺も…」
身を起こそうとする巽。
「駄目!駄目だってば!」
環が必死に巽を引き留めようとする。
「巽」
倉本は巽を一瞥した。
「死んで悲しむ者がいるうちは、命を粗末にするな。ここは自分に任せておけ」
「っ…」
先輩であり、上官であり、兄。
倉本の言葉には、巽は逆らえない。
言い残して歩き出す倉本を。
「待ちなさいよ」
美奈が呼び止めた。


