BEAST POLICEⅢ

硝煙とは、火薬の発火で生じる煙の事。

拳銃の発砲の際に起きる為、刑事である巽には馴染みがある。

だが、拳銃の携帯を許可されていない警備員であるあの男から、何故硝煙の臭いがするのか。

それが巽の足を止めさせたのだ。

考えられる理由はただ一つ。

店に入った警備員が、懐に手を突っ込んだ所で。

「伏せろ！」

巽が叫び、ヒップホルスターに納められたコルトローマンを引き抜く！

「警察かぁっ！」

自身の『行為』を阻止された事で激昂した警備員は、即座に手にした拳銃を巽に向かって発砲する！