残心を行う倉本を見ながら。

「やっぱすげぇなあいつら。野獣は伊達じゃねぇわ」

松岡は屋上から拍手すら送る。

2階から降りて倉本と合流した巽は、その様子を見上げて睨んだ。

「あっちが本命スね」

「油断するな、奴らは戦闘慣れしている」

向き直る倉本。

彼らの見ている前で、亮二と松岡が屋上から降りてくる。

その間、倒れている景子達3人は伊庭が回収。

「伊庭は先に戻ってくれ」

亮二の言葉に、伊庭は頷く。

「2対2でいいのかよ?コソコソ寝首掻くしか能のねぇ人殺し風情がよ」

巽が言い放つ。

「喧嘩はタイマンが一番だろ」

挑発に乗る事なく、松岡が拳を鳴らす。