突然変異や遺伝的欠損により発症する『アルビノ(先天性色素欠乏症)』は、メラニンの欠乏により体毛や皮膚が白く瞳孔が赤いのが特徴である。

世界中で2万人のアルビノ人口の多くがアフリカ南東部(サブサハラ)に集中している。

タンザニアでは1400人に1人がアルビノであると言われている。

アルビノの誕生は悪運をもたらすと信じられている一方で、呪術師によってその身体の一部を煮出したものを幸運を運ぶ秘薬として使用する。

襲撃の際に泣き叫ぶ声が大きければ大きいほど、切断部位に宿る力は強力になるという。

地方の迷信深い政治家達がアルビノの人々の身体の部位を高値で取引し、勝利を願う為だ。

タンザニア政府は深刻な事態に呪術師の禁止措置をとってはいるものの、その被害は後を絶たない。