「聞き捨てならないな」

死の商人として、自身の商品を過小評価されるのは、オルロフは許せない。

「ならお前なら、あの野獣どもを仕留められるっていうのか?」

「一度は仕留め損なった身だ。絶対とは言わない」

「だったら!」

野心家の顔で、オルロフは亮二に言い放った。

「俺が奴らを殺せば、裏の世界で名の知れた暗殺者のお前よりも、俺の方が上って事だ。俺こそが裏の世界でナンバー1って事でいいよな?」

「……」

肯定も否定もせずに、歩き始める亮二。

「返事がないって事は、肯定でいいんだよな?」

暗殺者などといっても、所詮は腰抜けか。

オルロフは亮二を嘲笑うが。