「本格的に目を付けられたようだな、オルロフ」

仲間が言う。

「何、所詮は警察だろう。銃持っててもあの刑事のように、ショットガンが関の山…SATが出張ってきた所で、アメリカのSWATにも及びやしないさ」

M4カービンにマガジンを装填しながら、オルロフは笑った。

銃ならばすぐに準備できる。

彼は世界中のどんな銃でも、取り寄せられるだけのコネクションを持っていた。

彼に手に入れられない銃はない。

その気になれば成形炸薬弾を撃ち出す無反動砲やロケット発射機だって手に入る。

オルロフを本気にさせれば、たった1人で軍隊並みの装備を揃える事も可能なのだ。

日本の警察組織全てを相手取ったって戦える。

オルロフはそう自負していた。