深夜の自動車スクラップ工場。

そこにオルロフはいた。

倉本から何とか逃げおおせ、彼は残された数少ない仲間と共にここに潜伏している。

既に廃車となり、使い物にならなくなって積み上げられた車の数々。

その中の1台、ワゴン車のトランクをオルロフが開ける。

…中には樹脂製の大きなケースが幾つか入っていた。

中身はM16、M4カービン、SR-25、アキュラシーインターナショナルAW50など。

全て売り物ではなく、オルロフ達が護身用に隠していたものだ。

死の商人は武器業者であると同時に、常に警察に狙われる身である。

販売用と自己防衛用に、銃器は様々な場所に点在させていた。