ひたすら鉛弾を吐き出し続けるRWS。

RWSとて無限に弾薬がある訳ではない。

何れは弾切れを起こすだろうが、それこそオルロフの思う壺。

ここにRWSを設置したのは、追っ手を足止めする為。

始末できるかどうかは、大して重要な問題ではないのだ。

倉本もそれは理解している。

理解しているからこそ焦燥する。

視線を走らせ、何とかRWSを沈黙させる方法を考え。

「!」

彼はRWSの設置されているすぐ近くにある、ドラム缶を見つけた。

この港湾施設には、様々な積み荷が陸揚げされている。

コンテナなどもそうだし、ドラム缶で陸揚げされる荷もある。

中身は大抵、可燃物である事が多い。