「もうっ、先生のばかぁっ」
思ってたよりも終礼が長引いてしまい、
慌てて鞄の中に教科書や筆箱を投げ入れると、それを引っ掴んで教室を飛び出す。
下駄箱に行くと、田中くんは既に靴に履き替えて待っていた。
「ごめん、待たせちゃって」
「全然いいよ」
行こうか、と差し出された手を握る。
トクトクと心臓の音が伝わってしまいそうで少し恥ずかしい。
「少しこの店に寄ってもいい?」
「うんっ」
田中くんはそのお店の中へ入っていった。
その後を私もついていく。
(ここ…大工さんとか来そう)
というか、大工さんのためのお店…なのかな?


