(少しだけ、寂しいかも) そう思ってしまってからハッとして頭を大きく振る。 (別に、そんなの気のせいだし!) ぶんぶんと頭を振ってたからか、頭がふわふわして目が回る。 「――美瑚」 廊下から誰かの呼ぶ声。 その声の主をみつけて、駆け寄る。 「田中くん」 「あのさ、一緒に帰らない?」 ポリポリと頬を掻きながら言う田中くんがなんだか可愛らしくて頷く。 「じゃ、下駄箱で待ってて」 「わかった!」