そんなとき、教室の隅の方で会計係の女の子たちが売り上げ額を計算しながら会話をしているのがふと、耳に入ってきた。
「ほかの飲食のクラスにしたらいいんじゃないかな?」
「だね。
あー…けど、もう少し欲しかったかも」
「咲間くんがいれば、ねぇ」
「うんうん。彼目当ての子、多かったし」
(咲間か…)
今の会話の内容を聞いている限り、咲間ファンは本人がいないとわかったら帰ってしまったのだろう。
(そういえば咲間、何してるんだろ)
あいつはあれきり学校に来ていない。
それに、メールも電話もこないし。
何か知ってるらしい爽くんにさりげなく聞いてみても、何も教えてくれなかった。
うっすらと塵の積もった床を眺める。
咲間がいると煩くて面倒くさいけど…


