そして私の左手を優しく包み込んでくれた 「俺もすきだよ」 2人で顔を見合わせてから、なんだか恥ずかしくて笑いあった。 「じゃあまた」 「うん、またね」 田中くんは私をクラスまで送ってくれた。 そして赤外線でメールアドレスを交換してから、バイバイする。 夏夜が呼ぶ声も耳に入らず、私はただ、小さくなっていく彼の後ろ姿をぼーっと眺めていた。 それを見ていたクラスのみんなに質問攻めにされたのは言うまでもない。