「付き合いたてだから、 唇にするのはまだ我慢しとくよ」 「あ、う…うん」 キス…されちゃった。 どうしよう、男の人にキスされたのって初めてだからどうリアクションをとればいいのか、わからない。 「そろそろ戻る?」 「そ…だね」 くいっと手を引っ張られてその勢いで立ち上がる。 「ねぇ、田中くん」 教室までの道を歩きながら、左隣を歩く彼に声をかける。 「なに?」 「ううん…あのね、だいすき」 田中くんはその言葉に笑うと、そっと手を差し出してくる。