3年生のクラスが出しているたこ焼き屋さん。
やっぱり高校生活最後の明化祭ということで、楽しみながらも、たこ焼きに負けないくらいに熱くなっている。
先輩たちはみんな笑顔で、私にはそれがとても眩しく見えた。
「はい」
「え?」
ぼんやりしていると、突然出された紙袋。
その中からいい匂いがしてくる。
「たこ焼き。食べたいんでしょ?」
それを理解するのに数秒。
「あ!お金払うからっ」
ちょっと待ってて、と言って鞄をあさっているとその手を止められる。
「奢りだから」
「あ、ありがとう」
申し訳なく思いながら、取り出した財布を鞄の中に戻す。
「いただきます」
パクっとたこ焼きを頬張る。
(うわ…なにこれ)


