その言葉に私は目を見開いた。 (これは、本当にあの爽くんなの?) 目の前にいるのは間違いなく爽くんだ。 それは確かなのだけど…。 (雰囲気が…いつもと違う) いつもの爽くんは、常に笑顔で雰囲気もふわふわしてて、天使みたいだった。 けれど、いま目の前にいる咲間と対峙している爽くんは、静かな声の中にも有無を言わさない強さがある。 つまり、何と言うか…あの咲間に雰囲気で負けていない。 むしろ、互角なのだ。 私はそんな爽くんと咲間を口をつぐんだまま、ぼんやりと眺めていた。