「――手を離しなよ、恭」 「そう、くん…」 隣にいたはずの爽くんがいつの間にか目の前にいて、咲間の手を掴んでいる。 咲間の腕の血管がぐっと浮き出る。 それだけ爽くんの力が強いということなのだろうか。 でも、あの華奢な体のどこにそんな力があるのだろう? 「女の子に乱暴は良くないよ」 「…うるさい。 お前には関係ない」 爽くんの顔を見て明らかに表情を険しくした咲間。 「関係なくないね。 彼女、嫌がってるだろ」