爽くんは 「女の子1人にこの量はきついよね」 って言いながらもにこにこしてる。 私はそれに無言のまま頷いた。 (ふぅ…資料室、か…。) ここは2階で、目的地とする資料室は4階のいちばん隅の場所にある。 だからまだまだ道のりは長い。 「あの、爽くん。やっぱり申し訳ないよ」 斜め上にある整った顔を見上げると、 爽くんは あはは と笑った。 「美瑚ちゃん。僕、男だよ?」 だから力仕事なら任せて、と さらりとかっこいいセリフをいう。 「あ、ありがとう」